Phosphorescence 燐光 : 蛍石の中には蛍光や燐光を示すものがある。光などのエネルギーを吸収してより高い軌道に移った電子は、速やかにそのエネルギーを放出して元の軌道に戻る。このエネルギーによる発光現象が蛍光である。可視光線下でも蛍光はあるのだが、比較的光が弱いため肉眼では観察され難い。一般に強いエネルギーを持つ紫外線をその供給源とし、観察は可視光線を遮断した暗所で行われる。燐光も同様に、高められたエネルギーを最終的に光として放出し安定状態に戻る現象だが、複雑な段階を経る。このため、発光の時間が蛍光に比較して長いという違いがある。蛍石の場合、蛍光に比較して燐光を示す試料の例は少なく、しかも光が極めて弱い。ただ、実際の観察では意外に多くの試料が燐光らしきものを発していることに気付く。また、速やかに発光する蛍光と異なって緩やかに発光が行われる遅延蛍光もある。いずれの産状になる蛍石も同様、蛍光や燐光の要因は含まれている微量物質にあるのだが、特に堆積岩を母岩とする蛍石の燐光が強いことに驚かされる。ただしこの場合、蛍石のみの働きによる燐光ではなく、他の微量成分が大きな原因であると考えられる。方解石にも強い燐光を示すものがあることを知っておきたい。さて、写真撮影する場合には感度を最大にしてもなお光量が足りない。そこで繰り返しによる長時間露光を試みた。ノイズが気になるが、ご容赦願いたい。

FLUORITE GALLERY
Photograph by H.Zenzai
P 004
Shae saleen
Afghanistan

P 001
Pasto Bueno
Peru

P 002
Pasto Bueno
Peru

P 008
CrusheStoneQuarry
Canada

P 003
Xianghualing
China

P 005
Felix Mine
USA

P 006
Yaogangxian
China

P 007
Omdraai, Kakamas
South Africa

PHOSPHORESCENCE
燐光
Photograph by H.Zenzai

P 009
Clay Center
USA

P 010
Caldwell Stone Quarry
USA

P 011
Nanshankeng
China

P 012
Nuglar
Switzerland

P 013
1st sovietskiy
Russia

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