蛍石 Fluorite ヨーロッパ
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フローライト 蛍石 Fluorite 北アメリカ
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フローライト 蛍石 Fluorite 北アメリカ
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世界の美しいフローライトを写真で紹介しています

蛍石(フローライト)の特徴と性質
 蛍石とは、ごく簡単に説明するとカルシウム(Ca)と弗素(F)の化合物で、主に透明で立方体あるいは正八面体の結晶となる無色の鉱物である。以下に掻い摘んで説明する。
 理想的な化学式はCaF2で、CaYCeと置換されることがある。結晶は等軸晶系で、自形は正六面体あるいは正八面体、およびその集形、また、これを基本とする多数の形がある。自形を示さず粉末状、コロニー状、塊状もある。ヘキカイ[111](八面体)に完全であるが、産状によりヘキカイが明瞭でない例もある。色は無色を基本とし、含まれている元素(不純物)により、緑、紫、黄褐色、ピンクなど多彩な着色例がある。但し、無色であっても不純物を含む場合がある。ガラス光沢を示すが、溶解による触像がしばしば観察され、これによって表面がスリガラス状となった例も多い。含まれる不純や微細な別の鉱物、あるいは内包されている気泡などによって不透明となる場合が多い。内部のヘキカイ面や結晶の接合部における干渉により虹彩が観察されることが多い。条痕色は白。加熱によって発光(熱ルミネッセンスThermoluminescence)する。紫外線によって蛍光Fluorescence)するものが多く、また光や熱などのエネルギーによって燐光Phosphorescence)するものがある。モースの硬度は4。比重(密度)は3.179だが、希土類元素に富む場合には最高で3.56
 中~高熱水性鉱脈鉱床における主要な脈石鉱物のひとつ。気成鉱床に産し、脈石鉱物の一つとなる場合と、グライゼンの構成鉱物として観察される場合がある。花崗岩類のペグマタイトや花崗岩類、閃長岩類の構成鉱物として観察される。我が国では比較的多い例だが、接触交代鉱床(スカルン)中に、スカルン鉱物に伴って、あるいは硫化鉱物に伴って産出する。外国では温泉の沈澱物としてもみられることがある。その他、火山噴気孔の生成物、炭酸塩岩に随伴、砂岩の膠結物として、含銅硫化鉄鉱鉱床、カーボナタイト中、準長石を含むアルカリ岩中に産することがある。以上のように、比較的高温環境から低温環境まで幅広く晶出する鉱物であり、以下に示す以外にも共成する鉱物種は多様である。共存鉱物は、石英、カリ長石、灰曹長石、白雲母、方解石、苦灰石、重晶石、トパズ、錫石、鉄マンガン重石、灰重石、輝水鉛鉱、鉄電気石、灰鉄輝石、灰礬ザクロ石、弗素燐灰石、黄鉄鉱など。
 装飾品としての利用は古くからあるが、硬度が低く顕著なヘキカイがあることによって壊れ易いこと、急激な温度差によって割れ易いこと、強い光を長期にわたって受けると退色する例が多いことから、他の宝石のような価値は見出されなかった。加工された工芸品としてよりもむしろ自然が造り出した結晶の美しさが好まれ、西洋では古くから鉱物コレクションの対象とされてきた。鉄の精錬の際に蛍石を加えると鉄の融点が下がることから、近世以降は製鉄における融剤として用いられている。現代では蛍石レンズとしても利用されている。装飾品としての意味を含め、パワーストーンとしても広く好まれている。パワーストーンについては筆者の分野ではなく詳しくもないのだが、それにあやかりたいと思い、身辺近傍に置いている。

加藤 昭 著『ペグマタイト鉱物読本』ほか参照。


蛍石 Fluorite アフリカ
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フローライト 蛍石 Fluorite 南アメリカ
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